2011/03/17

切り絵の里の切り絵のタマゴ 6つのタマゴの物語6


<東欧イースターエッグの世界展>にも地震後徐々にお客様が戻ってきてくださっているようです。こんな時だから不安な気持ちにともる灯りのような企画展になると嬉しいです。開催中のチェドックさんでは、節電のため空調と照明を落として12:00-18:00までの間で営業中です!

またしても前回から間が空いてしまった、<6つのタマゴの物語>(プロローグへ 第1話へ  第2話へ 3話(その1)へ 第3話(その2)へ 第4話へ 第5話へ)の話を始めましょう。最後の一つのこのタマゴは、SLOW ART BLOG ではおなじみの、ポーランド切り絵の里ウォビッツのイースターエッグ。


作ってくれたのは、<ポーランド切り絵の世界展>でもお世話になっているHenryka Lus(ヘンリカ・ルス)さん。ヘンリカさんのお母さんも、そのお母さんも代々切り絵を作ってきました。ヘンリカさんもこの道40年以上のベテラン職人です。

ポーランドの切り絵(wycinanki-ヴィチナンキ)の歴史は18世紀にさかのぼります。農家では、当時窓のカーテン代わりとして防寒効果にも優れた羊の皮切り取って使っていました。これは、今も羊毛バサミで切り取るポーランド切り絵の始まりではないかと言われています。

羊毛バサミ

19世紀前半になり、色紙が庶民の間にも出回るようになると材料が容易に手に入り、安価にカラフルな切り絵をつくることが出来るようになります。ポーランドの切り絵はワルシャワ近郊の農家の女性たちの間で部屋の飾りつけとして盛んに作られるようになりました。切り絵は、冬の間家庭内で楽しめる娯楽としても広がりました。

実演をするヘンリカさん

動画で作っているのは、写真(上)の切り絵です。ポーランドの切り絵は黒い台紙の上に何重にも色紙を重ねて作ります。

ウォビッツの切り絵エッグ@チェドックザッカストア

大きな作品でも、イースターエッグの作品でも作り方は一緒。全て動画のようにチョキチョキと大きなハサミで切って、小麦粉を溶かした水で色紙を紙やタマゴの殻に貼りつけて作ります。イースターエッグの作品は特に細工が細かく、職人さんの腕の見せ所です。ニワトリや色とりどりの花。来ていただくお客さんにも可愛い!と開催中のチェドックさんでもとても人気の切り絵エッグです。

ヘンリカ・ルスさんのイースターエッグは現在開催中の<東欧イースターエッグの世界展> 及び<ポーランド切り絵の世界展> で展示販売しています。ぜひ実際に手にとってポーランドの切り絵の魅力に触れてください!


<東欧イースターエッグの世界展>
場所:cedok zakkastore
東京都千代田区東神田1-2-11
アガタ・竹澤ビル404
tel:03(6240)9500
営業時間:節電のため当面の間:12:00-18:00
その後の巡回予定はコチラ:SLOW ART HP

<ポーランド切り絵の世界展>
清春・旅と空想の美術館
〒408-0036
山梨県北杜市長坂町中丸1543-58
Tel:0551-32-8188
営業時間:10:00~17:00  
休館日:月・火・水(祝日は開館)
Web: http://homepage3.nifty.com/kiyoharu-museo/

会期:2011.1.8(土)~3.27(日)  

*山梨での展示のあとは、鹿児島でも開催します!詳細は又後ほど。




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